シングルスパイスから作るキーマカレー

カレーは胃腸にいいという話はよく聞く話だと思います。


スパイスの整腸効果や食欲増進効果が弱った胃腸を助けてくれるからだと思いますが、とはいえ、カレーを食べると胸やけが、という方も多いと思います。


市販のカレールは油脂がほとんどなので、これが胸やけの原因になっているのですが、市販のカレー粉を使ってもまれに多少胸やけがすることもあります。

一つはカレー粉を使っても伸ばすスープにブイヨンを多く使うと結局ルーを使った時と同じように油脂などが多くなるのでこれが胸やけにつながります。

(大丈夫な人は特に気にしなくていいレベルです)

しかし、体調がすぐれないときはカレー粉自体が胸やけにつながることも。


カレー粉はスパイスを数十種類つかうことで、それが複雑な味を作り出していて、簡単においしいカレーをつくることができる便利でありがたい商品なのですが、それが同時に重たさや苦みえぐみにつながって、食欲がないときはそれが胸やけにつながることがまれにあるような気がします。


私の場合はどうやらターメリックをあまり使いすぎるとだめなようで、市販のカレー粉などはターメリックの含有率はすごく高いのでそれが原因のような気がします。


ターメリックはとても健康成分が多いのですが、やはりあまりそういった成分が高いものは多く食べれないようになっているのではないかと思います。

薬味のような苦み、辛み成分の多いものなど抗酸化成分や薬効成分の高いものは一応に食べ過ぎると体に負担が多いような気がします。

体が警告しているのではないでしょうか。


スパイスの効能についての記事もどうぞ。

    →ハーブやスパイスでさびない体に


サプリなどはこういう有効成分を濃縮して味を感じないようカプセルなどにして飲むので、とりすぎを感じなくなるようになっているので、けっきょく体に負担をかけているような気がします。

自然の食品の有効成分だからといって安易にとりすぎるのは考え物ですね。

自然のもの、食品の成分=どれだけ食べても大丈夫、という考え方は危険すぎます。



というわけで、今回はシンプルにスパイスの種類を少なくしたシングルスパイスから作るカレーです。

これなら、スパイスの効能をより体感いただけるのではないかと思います。

私自身、すごい食欲改善につながるのでいつもびっくりさせられます。


シングルスパイスというと少し難しい感じがするかもしれませんが、慣れてくればとても簡単。

最初にホール(原形)のスパイスを油で炒め香りをうつすという作業があるのですが、これもいろんな炒め物に応用できます。


スパイスを炒めて油に香りをうつし、ショウガとにんにくを炒め、香りが立ったら一口大に切った鶏肉を炒めて、最後に塩胡椒、好みでクミンパウダーやガラムマサラをふってレモン汁をかけるだけでごちそうになります。


最初はスパイスをそろえるのがなかなか面倒だと思いますが、意外といろいろ使えるので常備していると便利ですよ。



さてレシピです。

食欲不振なら豆と野菜カレーかなと思ったんですが、今回は基本のキーマカレーで。


スパイスもこのくらいの種類ならスパイスごとのおいしさや効果を感じていただけるのではないかと思います。


レンズ豆を使って栄養バランスもアップ。スパイスとレンズ豆はとても相性がいいです。


作り方(2~3人前)


最初に炒めるホールスパイス

カルダモン(ホール) 一粒

ベイリーフ(ローリエ) 一枚

シナモンスティック 2分の1

クローブ(ホール) 3粒

クミンシード(ホール) 小さじ2分の1

マスタードシード(ホール) 小さじ3分の1

コリアンダーシード(ホール) 小さじ2分の1

乾燥唐辛子 一本


パウダースパイス

コリアンダーパウダー (小さじ2分の1)

クミンパウダー(小さじ2分の1)

ターメリックパウダー(小さじ3分の1)

ブラックペッパー(小さじ3分の1)

チリぺッパー(小さじ3分の1)

塩 (小さじ2分の1強)


仕上げ用にガラムマサラ 適量


合いびき肉 120g

玉ねぎ  2分の1

ニンジン 2分の1

トマト  1個

レンズ豆 大匙3~4杯程度

ニンニク ひとかけ

しょうが ひとかけ

プレーンヨーグルト 大匙3杯程度


レンズ豆をさっと洗って100ml程度の水でゆでておきます。

沸騰したら5分くらいで火から外しておきます。(余熱でふっくら仕上がります)


ニンニク、しょうがはみじん、玉ねぎニンジンも適当にみじん切りにしておきます。

トマトも適当にさいころ状に。


まずはホールスパイスを炒めます。

フライパンに油を大匙2杯くらい入れて、シナモンスティック、マスタードシード、クミン、ベイリーフ、コリアンダーシード、クローブ、カルダモン(割って中身を出しておいたもの、皮もつかいます)赤唐辛子(半分に割って種をぬいて)を弱中火で炒めます。

マスタードシードがぱちぱちとはじけてきますので、はじけて来たらにんにく、しょうがを加えて香りが立って来たら玉ねぎを加えてじっくり炒めます。


フライパンを傾けてするとうまくいきますよ。


玉ねぎの色が変わって来たらニンジン加えてひと炒めして、ひき肉を加えて表面の色が変わったら、すべてのパウダースパイスと塩を入れます。


さっと混ぜて香りがさらに出たら、トマトをいれて軽く崩れるまで炒め、さらにヨーグルトを加えてすこし炒め、レンズ豆を煮汁ごと加えます。


ローリエとシナモンスティックと唐辛子は食感がよくないのでこの辺りで抜いておいてください。


煮汁がほとんどなくなって来たら、ガラムマサラを適量加えて味を調整して出来上がりです。

辛さもチリペッパーで調整してください。

スパイスは好みで増やしたり減らしたりいろいろ試してみて下さい。


ガラムマサラはミックススパイスですが、やはり最後の香りづけには最適で、とても風味がアップします。


スパイスって意外にいろんな料理に使えますので、使い始めるとなかなか病みつきになりますよ。



レンズ豆の栄養についての記事はこちら

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