ユーカリで空気を浄化
以前にユーカリの木の癒し効果のことを書きましたが、今度は精油についてちょっと。
以前のユーカリの記事はこちら ⇒ ユーカリの優しさ
急に寒くなって朝晩はもう冬のような感じになりましたね。
秋はどこに行ったのでしょうか?
ほんと最近の気候の変化には驚かされますね。
寒くなると、部屋の窓を開ける機会も少なくなってくると思います。
そんな時にユーカリはとても重宝します。
ユーカリはとても種類がおおい木で、何百種類もあるのですが、精油として使われるのもいくつもあって、それぞれ特徴があります。
同じ木と思えないくらい違いがあって面白いんですよ。
主に市販されている精油では、ユーカリラディアータ、ユーカリグロブルス、ユーカリシュタイゲリアナ、ユーカリレモン、ユーカリペパーミントなどがあります。
このうちラディアータ、グロブルスはシネオールというとても抗菌、抗ウイルス、消炎効果に優れた成分が中心となっています。
ですから、昔から傷の手当てに使われるのはこのタイプですね。
このシネオールはのどの炎症にもよく、風邪の予防にもとても効果が高いとされています。
どちらを使うかは、実際に香ってみてお好きなほうを。
ラディアータのほうがシネオールが少ない分すこし優しい香りですが、ほんとどちらもいい香り!
大体「ユーカリ」「ユーカリプタス」という名前で売っているものは、グロブルスだと思います。
ちなみにさらにシネオールを多く含むユーカリブルーマリーというのもあります。
これはかなり強い香りです。
シュタイゲリアナはユーカリ特有のつんとした匂いがなく、レモンのような柑橘の香りがする優しい香りの精油です。
こちらは柑橘類に多く含まれるリモネンというものを多く含んでいます。
リモネンは神経に働きかける力が強くて、とてもリフレッシュ効果やリラックスさせてくれる効果が高く、消臭・脱臭効果などもあります。
またβ-フェランドレンという成分が二酸化窒素を除去して、空気を浄化する力を持っています。
暖房機を使う部屋には最適ですね。
換気をするような効果があります。
ユーカリレモンも同じくレモンのような柑橘系の香りがするのですが、こちらはリモネンではなく蚊よけで有名なシトロネラールが多く含まれています。
蚊がとても嫌う成分はシトロネラールとシトロネロールなのですが、このユーカリレモンの成分はシトロネラールが7~8割も占めています。シトロネロールも1割ほど含みます。
ちなみにシトロネラのシトロネラールはほとんど入っていなくてシトロネロールも2割程度ですので、ユーカリのほうがずいぶん蚊が嫌う成分が多いことになります。
実際蚊よけに使ってみると、効果は絶大です。
少しブレンドを工夫すると、さまざまな虫に効果のある素晴らしいものができます(笑
毎年作るのですが、ほぼパーフェクトに虫よけ効果を発揮します。
ユーカリペパーミントはまた全く違ってピペリトン、α-フェランドレンなどが主な成分です。
こちらは、咳を静めたり、過剰な粘液を溶かしてくれ、呼吸器を正常に保ってくれたりという効果があるそうです。
少しミントのようなすっきりしたウッディーな香りが特徴的でリフレッシュ効果も高いです。
私の場合はラベンダーとブレンドしてデフューザーにいれて良く使うのですが、確かに多少のどや鼻がスッキリする感じがします。
実際に呼吸器に働きかけるのは間違いないようです。
まあ、こんな感じで、成分が多少どころか全く違って別の植物だと思うくらいの違いがあります。
知れば知るほどユーカリの不思議さには驚かされます。
その生態や生命力も含めてユーカリは本当に面白いですね。
これからの寒い季節、風邪などの対策に、ぜひユーカリの精油を使ってみてください。
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