ユーカリの優しさ

ユーカリの葉は抗菌、抗炎症作用が高いことからオーストラリアの先住民であるアボリジニたちが傷をいやすのに使われていたことからアロマテラピーではよく知られているユーカリの木。


アロマセラピーをされている方だけでなく、観葉植物やリースづくりをする方にも親しまれていますよね。


写真は大阪にある長居公園の植物園にあるユーカリの木です。


風が吹くと葉や枝が揺れて、さわさわと囁くように葉音をたてながら、すっとしたさわやかな香気が漂います。

新芽はとても瑞々しく、少し触っただけで香りがふわっと手にうつります。



この木の下にしばらくいると、何とも言えない落ち着いた気分になります。

心の不安を取り除いてくれるような、吹っ切れるような・・・そう、過去にとらわれず、新しい一歩を踏み出そうと思わせてくれるような。

ユーカリの花言葉は「再生」「新生」だそうですが、まさにそんな気持ちにさせてくれる何か不思議な力を持っているような気がします。

とてもおおらかで優しい空気です。



実際、このユーカリも不思議というか面白い生態を持っています。

深くに根を張って地下から水を吸い上げるので、土壌がやせていても乾燥していても成長することができます。

そのため、干ばつの対策としても利用されていたりします。


また、葉からテルペンという引火性の物質を放出するのですが、夏はその濃度が高くなってちょっとした自然現象の発火で山火事を起こしたりします。

しかし、山火事の後も燃えやすい樹皮だけがすぐはがれることで身を守り成長します。

さらに、その山火事の後の降雨をきっかけに発芽するといったことも。


このことから、「再生」「新生」の象徴となったのでしょう。


その力が香りにも反映されているのでしょう、ユーカリの香りはただ優しいだけでなく、自身の自立をうながしてくれるような、そんな力強さも兼ね備えているような気がします。



ユーカリの木を見つけたらぜひ木の下でしばらくゆっくりしてみてください。

きっと何かを感じていただけると思います。


ユーカリの精油も手に入りやすいので、気になられた方はぜひ使ってみてください。

これからは虫よけにもいいですね。

ユーカリの虫よけ効果はかなり高いので、ディフューザーで部屋に拡散するだけでもずいぶん違いますよ。




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