ニンジンとインゲンのポリヤル
最近、根菜のお話しばかりなのですが、またまた根菜を使ったレシピです。
ほんと秋は根菜がおいしいですね。
インドの野菜炒めにポリヤルという料理があります。
ポリヤルというのはもともと「炒め物」という意味だそうですが、今ではシンプルな野菜炒めのことを指すみたいです。
ニンジン、いんげん、キャベツ、ジャガイモなどいろんな野菜を使いますが、大体、キャベツのポリヤル、ニンジンのポリヤルなどシンプルに一種類が多いようです。
もちろんいろんな野菜を組み合わせてミックスポリヤルというのもあります。
今回は人参といんげんを使ってミックスポリヤルにしてみました。
ポリヤルの特徴的なところはマスタードシードをまず炒めて香りを出すこと。
マスタードシードを最初に炒めて使うととっても香ばしさが出ます。
家庭料理なので様々なレシピがあって、スパイスはもっといろいろ使ったりもすることはあるそうですが、基本的にはマスタードシード、塩というシンプルな味付けが主流です。
あと最後にココナッツファインを入れて仕上げること。
これがマスタードの香ばしさ、野菜の甘みとうまく絡まって、とってもやさしい味わいの野菜炒めになります。
ココナッツファインというのはココナッツを乾燥させてあらびきにしたもので、よくお菓子に使われているものです。
粉末のものをココナッツパウダー、少し棒状に切ったものをココナッツロングと呼んだりします。
下の写真は今回の料理にも使ったココナッツロングです。
ココナッツの栄養は美容や健康の話に必ず出てくるほどなので、もう言うまでもないと思います。
必須アミノ酸がバランスよく含まれ、ラウリン酸という中鎖脂肪酸はすぐエネルギーに使われ、体脂肪としてたまりにくく脂肪の燃焼も促進します。
そういえば認知症予防にかかわるお仕事します、といってから何も認知症予防に触れず来ましたね(笑
このココナッツはとても認知症予防には効果が高いのではないかと考えられている食材です。
ラウリン酸のコレステロールのバランスを改善する効果が、認知症をひき起こす要因となる成人病予防に効果的だと考えられているからです。
また、すでにアルツハイマー症状がみられる方でもココナッツは有効的だと考えられています。
アルツハイマー症状は、脳が働くための栄養素であるブドウ体をうまくつかえなくなることが一つの問題なのですが、この中鎖脂肪酸がケトン体となってブドウ糖の代わりを務めてくれ、それにより脳機能の低下の防止に役立つことが分かっています。
毎日少しづつ採ることで、健康にも美容にも大きな役割をしてくれると思います。
このココナッツファインは乾燥しているので保存性も高く、少量ずつ使えるのでとても便利です。
水分で戻してあげるとココナッツミルクになりますので、少量のココナッツミルクを使いたいときにもすぐ使えてとても便利です。
常備しておくととっても重宝します。
さてさて、長くなりましたがレシピです。
にんじん 2分の1~小さいものなら一本くらい
いんげん 10本くらい
マスタードシード 小さじ1
乾燥唐辛子 1本
塩 小さじ3分の1くらい~適量
ニンジンは小さなサイコロ状に切りそろえます。
いんげんもにんじんとおなじくらいの大きさに。
インドは手で食べるので、この大きさが手でつまむのにちょうどよい大きさだそうです。
フライパンに油を入れ、火を中火にしたら赤唐辛子をいれます。
フライパンを少し傾け油を集めて炒めるとうまくいきます。
赤唐辛子が少し膨らんできたらマスタードシードを入れて火を弱めます。
しばらくしたらマスタードシードがはじけるので蓋などして気を付けてくださいね。
はじけるのが止まったら、にんじんを入れてしばらく蓋をして蒸し煮にしてください。
写真くらいの小ささだったら3~4分もあれば火が通ってます。
あらかたニンジンに火が通ったら、中火にしていんげんを加えて炒めます。
最後にココナッツを大さじ2杯程度加えて、塩で味を調えてよく混ぜ合わせて完成です。
いんげんが柔らかいほうがお好みならいんげんも一緒に蒸し煮にしても。
マスタードシードも抗酸化作用や脂肪燃焼にとても良いとされていますから、組み合わせ的にもとても良いですね。
インドではマスタードシードと一緒にウラドダルという小さな豆をスパイスのようにして使うレシピも多いようです。
ウラドダルを使うとコクが出ます。
最初はマスタードシードの使い方に戸惑うかもしれませんが、何度かしているとすぐ慣れますよ。
とっても簡単ですので、ぜひ。
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