傷跡にコパイバ精油のバーム

ちょっと前に精油で作る香水のベースノートになにかいいのはないかと探しているときに、アロマショップの方に、コパイバなんかはどうですか?とアドバイスをいただきました。


ああ、そういえばそういう精油あったな、と思い出しちょっと調べてみると、アマゾン原生の樹齢100年以上のコパイバの木から採れる樹液は、アマゾンで古くから使われている万能薬で、スキンケアから傷の治療、気管の炎症、胃腸の潰瘍、歯周病、アトピーさらには腫瘍にまでと、多くの効果効能が見られると紹介されています。

精油はこの樹液から抽出したものです。


ちょっといろいろ胡散臭いな(笑)と思いながら、成分を見てみると、βカリオフィレンが中心でかなりの割合を占めています。

βカリオフィレンは痛みを抑える効果や、女性ホルモンのバランスを整えたり、新陳代謝を促進したりということが言われている成分です。


結局、抗炎症作用が強いのかな?と思いましたが、これは実際使ってみないとわかりません。

しかし、これだけβカリオフィレンを含んでいるものはあまりありませんので、これは試してみる価値があるのでは?と思い、まずはローションで試してみてみました。

香水のベースノートからはずいぶん離れますが・・・


ローションはコパイバをアーモンドオイルに溶かして精製水で希釈したもので実験です。


まずは腕とかに塗ってみましたが、すごく浸透する感じです。

ただちょっと私の肌には強そう。数日試してみましたが、ちょっとひりひりします。これはピーリング効果が高いのかもしれません。

あと、頭の痒いところに試してみましたが、これはなかなかすごい。

痒みがすぐに引いて、かなりの時間持続します。

頭の痒みのローションは何回かいろんな精油とかで試してるけど、いままでで一番即効性が高いかも。


これは面白いと思い、バームにしてみました。

バームは単体でもよかったのですが、私には少し単体は刺激が強いような感じなので、柔らかくするのにラベンダーとあとなんとなくブルーサイプレスとの相性がよさそうなのでブレンドして作ってみました。

ブルーサイプレスも抗炎症作用は高いです。


ローションでは大体ですが、スキンケアには少しきつい、ピーリング効果は高い、抗炎症作用的なものは高いということが分かったので、バームは傷跡に使ってみます。


2年ほど前の手術跡なのですが、腹部に10cm×5mm幅くらいはっきりと茶色く残ってしまって、割と目立ちます。

この手術跡は残りやすいらしく、先生も、まああまり見えない部分だからまあ・・・という感じで。

確かに見せない部分なので、どうでもいいといえばどうでもいいのですが(笑


スキンケアで使っているバームはたまに塗っていたのですが、徐々に薄くなってきているのかな?という感じでしたが、これを塗り始めて数日で効果が。

すでに3分の1くらい白くなってきています。すこし効きすぎかもと思うほど。


あとこの時期ですから、蚊などの虫刺されにも試しましたが、かなり有効で痒みがすぐに収まります。そして赤みがひくのも早い。


何にでも使える万能薬というのはどうかわかりませんが、このコパイバのピーリング的な作用と抗炎症作用は認めざるを得ない感じです。

ちょっといろんなパターンで試してみる価値はありそうです。

ディフーザーでの使用は今のところピンとこない感じです。


あと、面白いのが、虫よけ効果。

この時期は虫よけスプレーを作っているのですが、割と頻繁にスプレーしないとという感じだったのですが、いつものブレンドにコパイバをプラスするとかなり強力になります。

蚊がほとんど寄ってきません。



ちなみに、香水のベースノートにも使ってみましたが、今回は失敗しました。

割と個性的な柑橘系の香りができたと思っていたのですが、この香りの持続性を強めるのにコパイバを一滴入れてみたら、一気に崩壊。。。

悪い香りではないのですが、よくある凡庸な香りに。

いわゆるブレンドアロマ的な感じになってしまいました。


ほんと、香りは難しい。

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