トムカーガイ(鶏肉のココナッツミルク煮)

今年はなんか暑いですね。

5月って暑い日もあるなぁ・・・というくらいだったような気がしますが、なんか今年は毎日暑い。しかも湿度もかなり上がってきているような。


例年、私は梅雨のころになると激しくタイ料理が食べたくなります。

今年は例年より早く、このタイ料理食べたい病がやってきました。


単純に蒸し暑い=タイという連想が脳内に定着しているだけのような気もしますが、やはり蒸し暑い国の料理は、蒸し暑さをすごす知恵が多く含まれているような気がします。


そんな、タイ料理の中でまず一番に食べたくなる料理の一つが、このトムカーガイです。

グリーンカレーやトムヤンクンもいいですが、やはり私の中のまずは食べたいタイ料理がこのトムカーガイとヤムウンセン(これは次回にでも書こうかな)なんですよね。


このトムカーガイ、ココナッツミルクを煮込んで作るのでこってりしているようなイメージですが、レモングラスやレモンなどをたくさん使うので酸味もあって、とてもコクもあるのにすっきりと食べやすい不思議な味わいです。

蒸し暑いときには酸味は本当に助かりますね。


やっぱり、暑いときは体力の消耗も激しいので効率よく栄養補給をしたくなるのだと思いますが、ココナッツミルクの中鎖脂肪酸のエネルギー効率の良さは特筆すべきものがあるようです。暑くなると自然と体がそれを欲するんでしょうか。

美容などでもココナッツミルクの話はよく出てきますよね。


作り方もかなり簡単で、具材を切って煮るだけですし、結構短時間でできるので意外にお手軽料理です。



作り方です。(2~3人前)

鶏肉 もも一枚

玉ねぎ 2分の1個

エリンギ 2本

  今回はエリンギを使いましたが、しめじやひらたけなども。

ココナツミルク 1缶(400ml)

ミニトマト 8個

パクチー 1本

レモングラス 2~3本 

 生のものがなければ乾燥のもので。

こぶみかんの葉(乾燥) 2枚 あればでいいと思います。

しょうが 薄切り4枚程度

唐辛子 1本

塩 少々(小さじ半分くらい)

ナンプラー 大匙1

レモン果汁 大匙2

 ライムでもOK


鶏肉は一口大に、玉ねぎは薄切り、シイタケ類は一口大に。

ミニトマトは半分に切ります。

レモングラスは3センチくらいに切って、根のほうは包丁の背で軽く叩いておきます。

しょうがは薄切り。これは本場ではカーというタイショウガを使うのですが、あまり手に入らないのでふつうのショウガです。

確かにお店で食べるのとはちょっと違いますね。


カップ1杯半のくらいのお水を鍋に入れて、レモングラス、こぶみかんの葉、しょうが、唐辛子を入れて火にかけます。

沸騰したら、鶏肉を入れて少し煮ます。


鶏肉に火が通ったら、玉ねぎとエリンギを入れます。アクが多いようでしたら、アクをすくってください。

煮立って来たらココナツミルクを入れて混ぜます。


ココナッツミルクが煮えてきたら沸騰する前に火をごく弱火にして、あまり沸騰させないように6~7分くらい煮込みます。

使うココナッツミルクにもよりますが、沸騰させるとココナッツミルクが分離しやすいので。


最後に、トマトを入れて塩少々とナンプラーで味付けして、レモン汁を絞って出来上がりです。

お皿に分けたら粗く刻んだパクチーをたっぷりのせていただきます。

あ、レモングラスもこぶみかんの葉もこの料理の使い方では、あまり食用には向いてませんので。ご注意を。


こぶみかんの葉はあまり見かけないと思うのですが、これ、昔にはじめてトムカーガイを作ったときは知らなくて、美味しいんだけどなんか香りが足りないなーと思って調べていると、どうやらこぶみかんの葉ではないかと思い、探していると、輸入食材店でライムリーフという名前で売っているのを見つけました。

タイではバイマックルと呼ばれているそうです。


で、買ってみたのですが、確かにこんな葉っぱ、タイカレーとかに入ってるなーという感じで、実際に使ってみるとびっくり。

柑橘系のさわやかな独特の香りが出てきました。

これです、これ!って感じで、とっても嬉しかった記憶があります。

新しいハーブやスパイスの出会いって本当に世界が広がりますね。


もし、見かけられたらぜひ使ってみてください。


ちなみにこのこぶみかんの葉も抗酸化作用や整腸効果もあるようです。

確かに、こぶみかんの葉を入れるとのその香りも手伝って胃への負担が軽くなるような気がします。



写真の赤い油のように浮いているのは、ナンプリックパオというもので、干しエビや唐辛子、ニンニクなどを使ったタイのチリインオイルというディップのような調味料なのですが、その上澄みのオイルです。

このナンプリックパオも炒め物などに使うだけで、何でもタイ料理に化けてしまうという優れものです。

こうやって浮かべると、少しコクが強まりますが、この料理ではあまり重要な要素ではないので省略しても大丈夫です。


美味しいですよ。ぜひお試しを。




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