春の冷えにスパイスたっぷり肉骨茶
梅が咲いて一気に春が近づいてきましたね。
とはいえ、まだまだ真冬と変わらない寒さ。
私はこの春の冷えにすごく弱くて、年末や年始の寒さより、2月から3月末くらいの寒さが一番こたえます。
何をしてもぜんぜん体があったまらなくなるんですよね、なぜか。
足は年中なんで、それから比べると手は比較的ましなのですが、この時期はその手も冷たくて痛い。何をしてもすぐ冷える。
湿度のせいでしょうか?
自律神経が乱れやすいのも要因でしょうね。
で、この時期はとにかくスパイスを使うのが私の冷え性にはいいようです。
飲み物だったらチャイとか。
この季節になるととにかく急に飲みたくなります。
毎日のようにスパイスを取り入れていると、確かに冷えは幾分か和らぐので間違いないのでしょう。
そんな体を温めて調子を整えるスパイス、シナモン、スターアニス、クローブなどなどをたっぷり使ってスペアリブをじっくり煮込んでつくる薬膳スープ、肉骨茶(バクテー)はとても体が温まります。
瞬間的に体温をあげてるのではなく、スパイスが複合的に作用して、じんわりと温めてくれるので、手足の先までしっかりと体温がもどる感じです。
シナモンなどの血流改善効果はすごいですしね。
クコの実の栄養成分も素晴らしく、血流改善にはもってこいです。
またカルダモンなどもつかうので、胃腸にもとても優しくなります。
豚の油たっぷりと思いきや、スパイスのおかげで意外にさっぱりとしていて、何杯でも行ける感じのお味です。
まさに肉骨茶。お茶のように飲むことができますよ。
骨から出た出汁とスパイスの味わいが絶品です。豚肉も臭みが全くなくなってほろほろです。
このバクテーはシンガポールやマレーシアの伝統料理なのですが、骨付きの肉を薬膳に使われるスパイスを使って煮込むということ以外、特に決まったレシピがあるわではなく、地域や好みでいろんな組み合わせがあるようです。
作り方も意外に簡単。スパイスさえあれば後は煮込むだけです。
今回のわたしのレシピです。
土鍋に一杯作る感じの量です。4人前くらいになるのかな。
骨付きスペアリブ 600g
シイタケ 4個
青梗菜 2株
大根 2分の1本
卵 一個(なくても。単に冷蔵庫に一個残っていたので・・・)
ニンニク ひとかけ
しょうが ひとかけ
クコの実 15個
スターアニス(ホール) 3個
シナモン(ホール) 一本
クローブ(ホール) 10個
ブラックペッパー(ホール) 10個
カルダモン(ホール) 3個
醤油 大匙1
オイスターソース 小さじ2
紹興酒 大匙2
砂糖 小さじ1
塩 小さじ半分
つけだれ
醤油 適量
ニンニクみじんぎり ひとかけぶん
唐辛子 一本
砂糖 小さじ半分程度
まず、スパイスをお茶の煮だしよう袋みたいなのに2個くらいに分けて入れます。
カルダモンは割って中身を出して殻ごと、シナモンも2つくらいに折って。
シイタケは半分くらい、大根も皮をむいて適当な大きさに切っておきます。
しょうがは薄切り、ニンニクは皮ごと包丁の腹でたたいておきます。
鍋に水を沸騰させて、スペアリブをいれて再度沸騰したら水でさっと洗い流します。
土鍋にスペアリブ、大根をいれてニンニク、しょうが、クコの実、スパイスの袋を入れて、たっぷりの水をいれ、火にかけます。
沸騰したら弱火にしてよくアクをすくってから、しょうゆ、オイスターソース、紹興酒、砂糖、塩を入れて蓋をしてじっくり煮込んでいきます。
シイタケは最後の15分くらいで投入してください、青梗菜はたべる前に、さっと煮込む程度がおいしいです。
青梗菜は別ゆでで最後にお皿で合わせてもいい感じです。
ゆで卵を入れて煮込むのもおいしいですよ。
一時間あたりで十分味が出て柔らかくなってきます。
いったん火からおろして少しおいておき、食べる前に再度温めるのもいいですね。
さらに盛り付けたら、好みでブラックペッパーをふったり、パクチーやネギを刻んで乗せてください。
肉や大根はつけだれにつけて食べます。
醤油に砂糖、ニンニク、唐辛子の小口切りをいれて少しおいておくだけです。
ホントは中国醤油を使うそうですが、ないので醤油と砂糖で。
こんなたれでおいしいのか?と思うのですが、このスパイスの風味とこのたれが合わさると絶品なんですよ。
このスープ、ご飯にかけてもとても美味しいです。
作ってる最中から、シナモンやスターアニスのあまい香りが家中に漂って幸せな気分になれる料理です。
ホントにあったまりますよ。
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