オクラでとろとろ・ガンボスープ
夏のスタミナ食材といえば、オクラですよね。
オクラは水溶性と不溶性食物繊維のバランスがとても良い比率で含まれていて、腸内環境を整える役割が非常に高いですし、ビオチンも豊富。ビオチンは糖質、たんぱく質、脂質の三大栄養素の代謝を助けるので、夏の疲労回復にぴったりなんですね。
ビオチンは肉類や卵黄などに多く含まれますが、食欲が落ちやすい暑い時期はオクラなどの野菜で補うことが、暑い時期の代謝をよくして健康を保つのに重要なんです。
ちなみにビオチンは特に髪の原料となるアミノ酸の代謝にかかわっていると考えられ、髪や頭皮への影響が高いと考えられています、また肌のターンオーバーにも影響があるようです。
美容的な観点でも外せない野菜ですね。
オクラはさっとゆでてサラダにしたりと簡単に使えますが、今回はちょっとこった料理を。
ケイジャン地方の名物料理、ガンボスープです。
ケイジャンはもともと北米アカディアに住んでいたのフランス系カナダ人が、戦争でイギリス軍に追放され、ルイジアナ州あたりに移住した人たちです。音楽ではニューオリンズのアコーディオンとバイオリンのケイジャンスタイルとか有名ですよね。
食文化もいろんな文化が混ざり合ってるみたいです。
どうやらガンボとはフランス語でオクラのことで、ガンボスープはオクラを使った煮込みスープらしく、地方、家庭によっていろいろな作り方があり、特に決まったレシピはないようです。
必須なのはセロリ、ピーマン、玉ねぎ。
これは「聖なる三味一体」と呼ばれ、この組み合わせはガンボのみならず、ケイジャンの料理には多用されるそうですけど、ほんとかな(笑
あと、重要なのはケイジャンスパイス。
これはメキシコなどで使われる、ミックスチリパウダーと同じような感じですね。
チリペッパー、オレガノ、タイム、ブラックペッパー、塩で代用できます。
後、クミン少々かな。
この辺りさえ守ればあとは何でもありで、メインは肉、魚など様々なものが使われるそうです。
今回はエビを使ってみました。
小麦粉を使ってブラウンルーにしてもっととろみをつけたり、濃いスープストックを使う作り方もあるようですが、今回はシンプルにトマトで煮込むだけにしました。
作り方です。3人前くらい
エビ 中くらい 12匹程度
ニンニク ひとかけ
玉ねぎ 半分
セロリ 一本
ピーマン 4個
オクラ 10本
トマト缶詰 1缶
タイム、オレガノ 乾燥 小さじ1ずつ
チリペッパー 小さじ半分(お好み)
ローリエ 一枚
塩、ブラックペッパー 適量
あればクミン、パプリカパウダー適量
ニンニクはみじん、玉ねぎ、セロリ、ピーマンをさいころ状に切っておきます。
オクラはへたをとって適当に切っておきます。
エビは下処理をしておきます。
フライパンにオリーブオイルをひいて、弱火でニンニクを炒め、香りがして来たら玉ねぎ、セロリ、ピーマンを中火でいためていきます。
野菜がしんなりしてきたら、オクラを加え、トマト缶詰をつぶしながら入れます。
タイム、オレガノ、チリペッパー(あればクミン、パプリカパウダーも少々)を加え、塩、ブラックペッパーを適量入れて、水200ccくらい加えて15分くらい弱火で煮込み、エビを加えて火が通ったら出来上がりです。
今回はエビをあまり煮込みたくなかったので、最後に入れましたが、鶏肉などの場合だったら、ニンニクを炒めた後に鶏肉と野菜を一緒に炒めてから煮る感じでいいと思います。
濃い味の好きな方だったら、水をスープストックにしたりコンソメを入れてもいいかもですね。
オクラを煮込むので、これだけでも十分とろっとして、他のトマトの込み料理とは違った個性的な味わいのスープです。
ほんとに元気になれる料理です、ぜひお試しを!
2コメント
2018.07.15 10:36
2018.07.14 18:52